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9月16日に「学習塾百年の歴史-塾団体五十年史-」と称する出版物の出版報告会と祝賀会があった。発行元は全日本学習塾連絡会議という、学習塾団体の協議機関だ。私自身も編集委員に名を連ねてはいるが、この一書は編集長として一切をとりしきった佐藤勇治さんの、執念ともいえる情熱がなしえた個人的功績である。佐藤さんは、私の学習塾団体活動の先輩にあたられる方だが、永年にわたり学習塾業界の世話をしてこられた。これまでも業界の記録を、さまざまな形で残してこられた。そしてその集大成がこの一冊というわけである。

今からちょうど100年前の1912年に、浅草に島本時習塾が生まれた。これを現在の学習塾の嚆矢とすることから、この著作の制作が6年前から始まっている。江戸時代の寺子屋が学習塾の原点だと称する方もいる。しかし学術的にはこれは間違い。「寺子屋グループ」なる大手の学習塾もあるものだから、誤解が多いようだ。松下村塾や適塾のような江戸期の個人塾のほうがルーツとしてむしろ近いものであろう。ただし学習塾の指導する事柄はあくまでも「学習」に特化したもので、主に公立学校の補完を役割として、入試であれ補習指導であれ、誕生したことは間違いない。ところが現在では、学校そのものが組織的疲労の時代にあるので、塾の存在意義が変容していったのである。文科省が塾の「存在」を認めてからまだわずか十余年、学習塾の歴史は古くて新しいのである。

さてこの著書だが、学習塾の歴史を研究するうえでは特筆すべきものである。なにしろ執筆陣は塾の現場から160名を数え、掲載写真も900枚、ページ数はゆうに1000頁をこえるのである。様々な塾業界人の発言と貴重な記録写真は、学術的な研究資料としても第一級資料として評価されよう。

2000部作られたこの本の製作費に、個人あるいは法人の浄財が充てられてことも特筆すべき点である。決して金儲けのためのものではない。金目当てならこのような本の制作そのものが暴挙であろう。全国から一口五千円の浄財を積みあげて、なんとか制作にこぎつけたのである。したがって複数の口数を提供した者にはその分の本が届くわけだ。祝賀会のおりその本のすばらしい利用法が披露された。この方は100口以上の寄付をされたのだそうだが、入手されたこの本を各地の公的図書館に寄付をしたのだそうだ。手元におくのは一冊でことが足りよう。書棚の飾りになるよりは、まこと有効な活用法である。小生の手元にも数冊の大著がある。私もこれを松戸市立図書館と県立西部図書館に寄贈をしようと思う。いつの日か、学習塾研究者の目にとまることを願って。(志厚)

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